すべての創作というのは、
多かれ少なかれ、
上とつながりながら行われている。😽
上とのつながりの多い人は、
芸術家とよばれる。😌
友人の父親に芸術家がいる。
廣田圭司(ひろたけいじ)さん、
という東京芸大の彫刻科をでた人だ。
家でもアトリエで、
黙々と作品をつくりつづけてきた。
作品はどれも、
上との格闘の痕をみることができる、
想いがこめられている。😘
そんな彼が生活の糧のために、
行っていたのが原型師という仕事だ。
大量生産するための
元となるカタチをつくることだ。
副業とはいえ、
ホンモノの芸術家、
彫刻家がつくった原型は、
社会現象をつくりだすことになる。😳
キン消し、
である。
1980年代に彼の原型をもとにつくられた、
"キン肉マン消しゴム"は、
日本の玩具・ホビー業界を席巻し、
一大ムーブメントとなった。😘
わたしはマンガの"キン肉マン"には
うとかったため、
その大きな流行の外にいた。😅
大人になって、
友人から"キン消し"の話をきき、
やはりホンモノの人がつくったものは、
ホンモノなんだぁ、との感想をもった。☺️
しかし、
話はそれだけではなかった。
その話のあと、
巨大な映像がわたしの目のまえにみえた。😳
当時、
"キン消し"で遊んでいた子どもたちが、
いまは大人になり、
自動車の設計をしていたり、
飛行機の部品をつくっていたり、
研究所で機械をうごかしていたり、
建築事務所で図面をひいていたり、
陶芸をしていたり、、、、
と、
あらゆる日本のモノづくりの現場にいた。😻
"キン消し"
に込められていた廣田さんの想いが、
"キン消し"を通して
子どもたちに伝わり、
それが日本のモノづくりの現場へと
つながっていた。🥰
何よりも印象的だったのが、
みんなが笑顔でモノづくりに取りくみ、
輝いていたことだ。✨✨✨
小さな、
小さなおもちゃである"キン消し"
に込められた想いが、
めぐりめぐって日本のモノづくりに
こんなに大きな影響をあたえていた。
人の想いというものが、
モノを通してでも、
確実につたわっている
ということがわかった瞬間でした。😻