インドのアグラという古都に、
タージマハル
という世界遺産がある。
これはヤムナー川のほとりにたつ、
巨大なお墓だ。
ムガール帝国という、
インドを統治していたイスラム政権の
5代皇帝であるシャー・ジャハンが
たてた。😌
39才の皇帝シャー・ジャハンが、
38才で亡くなったお妃、
ムムタージ・マハル
のためにたてた巨大な墓廟(ぼびょう)だ。
ムム・タージ・マハルから、
ムムをとって、
タージ・マハル(宮殿の光)と名づけた。
1653年に竣工した。
いまから370年まえだ。😝
日本では江戸時代のはじまりの頃で、
"犬公方"の5代将軍の
徳川綱吉が7才のときだ。
完成まで22年かかり、
やはり少しムガール帝国が傾いた。
そのため皇帝のシャージャハンは、
息子の反逆にあい、
幽閉されることになった。😅
タージマハルには、
学生時代から何度かいった。
いまから10年くらいまえに行ったとき、
不思議な体験をした。
10名くらいの会社のメンバーたちと、
門(ゲート)をみたり、
モスク(イスラム寺院)をみたり、
庭園を散歩して、
写真をとったりと、
35度の炎天下のなか、
汗だくになりながら歩きまわった。🤣
そしてタージ・マハルのなかにはいり、
ヤムナー川に面する裏手にまわった。
そこはタージマハルの巨大な
建造物がつくる広大な日陰になっていた。
サリーをきた女性たちが腰をおろし、
インド人の団体旅行の人たちが、
思い思いにやすんでいた。😊
わたしたちも腰をおろし、
ヤムナー川から吹いてくる
爽やかや風に身をゆだねた。
わたしは後ろにたおれると、
タージマハルの何百年もの歳月に
磨かれた大理石を背中にかんじた。
青空には入道雲がひかっていた。
タージマハルの入り口に刻まれた
アラビア文字が目にはいり、
巨大な尖塔であるミナレットが
空にむかいのびていた。
そのとき、
背中から熱くて重いエネルギーが、
ゆっくりと体をぬけていった。
体はタージマハルと一体となり、
空と一体になり、
その場所と一体になった。
そのとき声が頭のなかに響いた。
" 汝が亡くなり、
肉体を脱ぎすてるとき、
いまみた光景を
思いだすだろう。"
なるほどね、
なんか寝転がったとき、
懐かしかったんだよね。😘
決まってたんだね。🤣
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